知欲のままに

人間であれば誰もが備わっている知的欲求、知的好奇心。知りたいという欲求に対し、素直に向き合ってみた

仕事で手に入る「やりがい」ってなんだ?

 おはようございます、がらけんです。

突然ですが、皆さんは現在抱えている仕事や勤め先に「やりがい」って感じていますか?

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僕はほとんど感じていません。仕事に関する議論をした際に口にすると決まって「生きてて楽しい?」と聞く人がいます。面白い事に、「じゃあ、あなたは定年を迎えて雇って貰えなくなっても、その仕事にやりがいがあるからボランティアするの?」と聞くと大体黙るんですよね。こんな人とは仲良くなりたくもないし、変わってもらう為の努力もしたくないです。

 

なので同じ事を思った方は続きは読まず、どうぞお引き取り下さい(笑)

 

僕らが普段やっている仕事って、本質的には「やりがい」なんてもんの為には働いていない、言ってしまえばそんなものはただのおまけなんですよ。

当たり前だけどお金の為に仕事してるんです。この部分に関しては上司も部下も経営者も履き違えないで欲しい。

因みに、やりがいが全くない訳ではないのでご安心を。

 

そこで、僕が美容師を辞めるちょっと前にタイトルがあまりにもインパクトがあり手にした本のご紹介です。

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』

日野瑛太郎 著

 

今日、本棚の隅にあるこの本を手に取り1時間くらいかけて読みました。

160ページほどで内容も簡潔、非常にいい本だと思います。

当時の僕はあまり本に馴染がなく、漫画すら読まない様な人間だった為、いままで1ページも読んでいなかったと思います(笑)

裏表紙を見るとブックオフで¥200で買ったのか…安っ!!もっと払ってもいい内容だったわ!!

 

本の内容を要約すると

日本人は残業をするのが当たり前だと思っており、同じ組織の人間に強要する傾向がある。また、有給が自由に取れない様な仕組みでスケジュールを組まれている事が多々あり、組織内の人間が有給を使用する姿勢がない為、誰も使えない。そもそも日本の教育として「やりがい」をプッシュしてばかりでお金の稼ぎ方や労働者としての権利を教えないのがよろしくない。これでは社畜脳の下地を形成しているのと同じだ。だから「やりがい」に捕われるな、辛くなったら「責任」なんて言葉を気にせず逃げていいんだよ。

といった具合。

まとめたらこんな感じだけど、実際に読むともうちょっと深く分かると思います。

そして僕が面白いなと思ったのが《社畜の分類学》なる項目。みなさんも当てはまってないか要チェック!!

 

■奴隷型社畜

会社からまるで奴隷の様な働き方を強要されている社畜。

サービス残業を強要されたり、有給休暇の行使を妨げられるなど、労働基準法を何とも思わないような会社のもとで奴隷のように働かされます。

■ハチ公型社畜

会社を愛し、会社とともに成長したいという強い想いを持った、会社への忠誠心が高い社畜。

昔であれば日本のサラリーマンのお手本の様に思われたかもしれませんが、今ではあまり報われません。多くの場合、会社への想いは片思いで終わります。

■寄生虫型社畜

何があっても、とにかく会社にしがみつこうとする社畜。

「会社を利用しよう」という魂胆は、他の社畜にはない立派な姿勢ですが、利用しようにも依存先の会社が潰れてしまえば結局共倒れせざるをえません。

■腰巾着型社畜

上司や先輩に媚びへつらい、会社内におけるポジション確保に全力を上げるタイプの社畜。

かつては終身雇用・年功賃金があたりまえだった為非常に重要な能力でしたが、前提となる組織や派閥が消滅してしまえば何の意味もなくなります。

■ゾンビ型社畜

自分が社畜であるというだけでなく、他人まで社畜にしなければ気が済まないというタイプの社畜。

とにかく他人の行動に非寛容です。自分がサービス残業をしていれば、他人にもサービス残業をすることを強要します。

 

僕は傾向としてはハチ公型社畜でしたね。考えてみれば「そうだよね!」ってなるんですが、気づくまでが大変なのです。何故なら会社から見た多くの場合、従業員が社畜である方が都合がいいから、誰も教えてくれないんですよ。

 

タイトルにインパクトを感じて購入した本でしたが、内容はとてもいいです。会社に名をおく事に疲れたそこのあなた、是非読んでみてください。

がらけん